数ある若返り・アンチエイジング治療の中で、もっとも手軽な治療といえば、「注入治療」です。
注入治療は注入するその薬液などによって用途や効果が異なります。
お顔のしわは大きく分けると、「表情」によって生じたものと、「皮膚のゆるみやたるみ」によって生じたものの2種類に別れます。
しわの場所や状態によって、これらの要因のうちいづれか一方による場合と、双方が混在している場合があります。
喜怒哀楽や視力の低下で眉間にしわを寄せるなど、表情によって皮膚に「溝」が生じ「しわ」となります。
これら表情に起因して生じた「しわ」は溝にヒアルロン酸などを注入して、溝をリフトアップししわを目立たなくする方法と、ボトックス(BOTOX)を注入して表情筋の働きを抑制し「しわを弛緩」させ、しわができない状態にする方法があります。
しわの部位や症状にもよりますが、ヒアルロン酸などの素材とボトックス(BOTOX)の注入を同時に行うとより効果的です。
表情によるしわは、右の図のように、額・眉間・目じり・目の下・鼻根部・法令線・顎先・などです。
※目の下はしわは、多くはたるみや眼窩脂肪に起因しますが、表情に起因している場合もあります。
たるみによるしわは、右の図のように、頬・法令線・マリオネットラインなどです。
たるみだけが原因の場合、注入治療での改善はあまり効果がないといわれています。
注入治療で改善できる場合もありますが、改善するためには注入素材を多く注入することになり、たるみを助長する可能性があります。
状態を見極めないと最終的な判断はできませんが、たるみの改善に「注入治療」は不向きな場合が多く、たるみが原因のしわにはたるみそのものを改善する必要があります。
たるみの改善には、切らない糸のフェイスリフトや超音波のフェイスリフト、フェイスリフト手術が効果的です。
目を開く、眉を動かす、顔をしかめるなど表情の変化の際にできる眉間(みけん)、目尻、目の下、額のシワ。表情の動きは毎日のものなので、繰り返すうちにだんだんと深く刻まれたシワへ変わっていきます。
表情によってできるシワは、ボトックスという筋肉の動きを弱めてシワを寄せにくくする注射が好評です。 表情によるシワは消しますが、喜怒哀楽の表情は自然に出せますので心配ありません
皮膚の中にある水分を保有する成分、ヒアルロン酸をシワに注入することによってシワのくぼみを持ち上げる注入リフト治療です。鏡を見た際に、以前より深くなったシワなどに効果的。元々体内にある成分のため、副作用の心配なくお受けいただけます。
患者様の若返りたいレベルに合わせた治療が可能です。当院では吸収されにくく効果的なスーパーヒアルロン酸を使用しております。
様々な表情によって刻まれた「しわ」はヒアルロン酸かボトックスのいづれかの方法で十分な効果が期待できますが、この二つの注入治療を組み合わせて同時に行うことでさらなる効果を得ることができます。
表情によってできたしわであれば、その元となる表情筋の対策を行うことがまずは優先です。
ボトックスで表情筋の過剰な動きを抑制すれば、ボトックスの効果が得られている期間は、皮膚の溝が今以上に深くなることはありません。
そればかりか、繰り返しボトックス治療を受けることで皮膚自体にできてしまった「溝」も徐々に薄くなってきます。
長年刻まれた深い皮膚の溝の場合、ボトックスだけでは十分にその溝を埋めることができず、しわがわずかに残ることがあります。
このような場合はヒアルロン酸を注入することで、しわはさらにフラットになります。また、ヒアルロン酸の成分が「しわ」となった皮膚に潤いや弾力をもたらします。
ボトックスで「しわ」が生じる原因への対策をし、できた「しわ」はヒアルロン酸で埋める。
この組み合わせこそ表情によってできた「しわ」への最も効果的な治療方法といえます。
しわを埋める方法としては上記にてご紹介しました「ヒアルロン酸」がベースとなりますが、部位や症状によって、異なる注入素材が適している場合もあります。また、患者様のご希望によってもご選択いただくことが可能です。
脂肪注入は腹部などから脂肪を吸引採取して、移植注入する治療方法です。
ご本人の脂肪ですのでお顔に限らずバストや頬など多くの部位への適応が可能です。
お顔のしわの場合は、目元・鼻から口元のハの字シワ・口元への注入が可能です。
他の注入素材と異なり注入移植した脂肪は長期間にわたり生着します。
気になる部分の脂肪を使って、シワをきれいにする若返らせる、という体型とシワが同時に気になる方へおすすめの治療です。