目元や口元などいつのまにかできてしまったシワが気になってきたという方に、シワに効果的な美容注射についてご紹介します。
まず、シワは大きく、「 小じわ(ちりめんじわ)」「表情じわ」「大じわ(たるみじわ)」に分けられ、種類によって原因と治療方法が異なります。
※表?↓↓
種類/部位/原因
小じわ(ちりめんじわ)/目元・口元/肌の乾燥
表情じわ/目尻・おでこ・眉間/表情筋の動き・姿勢
大じわ(たるみじわ)/顔全体・ほうれい線/紫外線・加齢によるコラーゲン減少
自身が気になっているシワの種類や原因を確認し、適切なシワ治療をしていきましょう。
ボトックス注射は、表情ジワ(特に額、眉間、目尻のシワ)を軽減するために一般的に使用されます。
ボトックスは筋肉の収縮を一時的に弱める効果があり、表情ジワを目立たなくすることが可能です。
効果は通常3ヶ月~6ヶ月のため、効果を維持するには定期的な再施術が必要になります。
また、胎児や幼児への影響から、妊娠中や授乳中はボトックスを受けることはできませんので、妊娠を希望されている方も注意しましょう。
ヒアルロン酸(ダーマルフィラー注射)は、顔にボリュームを加えることで、シワや凹凸を改善するのに使用されます。
主に表情じわ、口周りのシワ、頬のたるみ、唇のボリューム増加などで使用される場合か多いです。
種類によって効果の持続期間が異なり、6ヶ月~2年が平均的です。
体質や癖、生活習慣などによっても持続期間が異なってくるので、効果を維持するためには定期的な再施術が必要です。
治療後、軽度の腫れや赤み、軽度の痛みが数日から数週間続くことがありますが、ダウンタイムが比較的短いプチ整形に分類されます。
PRP皮膚再生療法は、最新の若返り治療になります。
自身の血液を採取→血液から血小板を採取→血小板をシワやたるみの気になる箇所に注入という治療法です。
血小板には治癒を早める性質があるため、血小板を真皮に注入することで、細胞が活性化とコラーゲンの生成を促進させ、シワやたるみの改善が期待できます。
肌質改善や薄くなってしまった肌の改善効果もあるので、ちりめんじわや眉間、人中、ほうれい線などに効果的です。
スネコス(SUNEKOSR)注射は、肌の若返りとボリューム増加を図る治療法です。
スネコスは、ヒアルロン酸とアミノ酸の組み合わせで構成されているため、皮膚のボリュームと弾力性が向上し、シワやたるみを改善する効果が期待されます。
使用部位は、目の下・目じりなどの目の周り、額や口元のシワなど肌の薄い部分のあらゆるシワの改善に役立ちます。
効果は個人によって異なりますが、一般的には治療後数週間~数ヵ月で見られ、最大の効果は通常治療後3~6ヵ月に現れると言われています。
コラーゲンを増やすことでシワの改善をするため、ナチュラルな若返りを求める方におすすめです。
注射によるシワの治療法についてご紹介してきましたが、注射はどうしても怖い、痛いという方も多いことでしょう。
以下にて、注射以外のシワの治療法についてまとめていますので、参考にしてみてください。
レチノールは、シワやたるみの改善が期待できる美容成分のことです。
お肌にはもともと、ハリを作り出すコラーゲンやエラスチン存在していますが、年齢を重ねるごとに減少してしまいます。
ここで、レチノールが配合されている化粧品を使用することで、真皮でのコラーゲンやエラスチンの生成が促進されるため、ハリやシワの改善効果が期待できるのです。
特にアイクリームにはレチノール成分が含まれていることが多く、使い続けることでちりめんじわを改善できる可能性が高いです。
ただし、レチノールの扱いには注意点がいくつかあり、誤った使い方をすると、予期せぬ悪化や肌トラブルのリスクがあります。
市販された化粧品は医療機関で処方されるレチノールよりも濃度が低くはありますが、人によってはリスクを伴います。
トラブルやリスクを避けるためにも、まずはクリニックに相談し、肌に合ったものを選んでもらう方が安心でしょう。
マッサージピールやハイドラフェイシャルなどのエステやクリニックで受けるケミカルピーリングもシワ改善に効果的です。
加齢によって肌の新陳代謝の周期が乱れ、古い角質や角層が溜まりシワになってしまうことが多いです。
そのため、定期的なピーリングで肌質が改善され、コラーゲン生成の促進や代謝を整えることができます。
レーザー治療と言えば、シミやほくろ、脱毛の治療を思い浮かべる方が多いのでないでしょうか。
しかし、レーザーによって、肌内部の弾力を生成したり、肌質を改善したりすることでシワの改善にも効果が期待できるのです。
フラクショナルレーザーやエルビウムレーザーが使用され、効果は治療の種類によって異なり、数週間~数ヶ月かかることがあります。
フォトフェイシャルは、コラーゲン生成を刺激して肌質や色調、ちりめんじわや表情じわのような細かいシワに効果があります。
大じわの治療は難しいですが、シワ以外にも薄いシミや赤みといった肌全体改善をしたい方に向いています。
ウルトラセル(HIFU)は、近年「切らないリフトアップ治療」として急速に人気が高まっている高周波、高密度焦点式超音波を用いた治療法になります。
1部分だけでなく、顔全体のシワやたるみが気になる方やシワ・たるみの予防をしたい方、メスや針を使わずに治療したい方におすすめです。
効果は即効性はなく、3か月をピークに徐々にリフトアップしていきます。
リフトアップ術には、糸リフトと皮膚を切開するフェイスリフトの2種類があります。
ギザギザの棘がついている糸を入れて全体に引き上げる施術で、ウルトラセル(HIFU)同様、「切らないリフトアップ治療」として急速に人気が高まっています。
切るフェイスリフトよりも出血や痛みが少なく、即効性があるのが魅力です。
シワやたるみの程度によりますが、平均して顔全体に6~10本ほど糸を挿入します。
頭皮の中を2~3㎝切開して物理的に引き上げる手術になります。
効果は高いですが、腫れや内出血など、ダウンタイムが非常に長くなります。
切らない治療ではどうにもできないシワやたるみの方に向けた治療になり、ダウンタイムも長いので、綿密な準備と話し合いが必要です。
美容注射によるシワ治療の方法と種類をご紹介しました。
シワ改善には、ボトックス注射とヒアルロン酸注射が定番ですが、近年では、自己細胞を利用したPRP療法なども台頭してきています。
しかし、ボトックス注射やヒアルロン酸注射が定番といっても、それぞれ種類や生産国が様々で、効果も異なってきます。
さらに、一人一人にあった適切な「量」も非常に大切です。
そのため、「ボトックス」「ヒアルロン酸」と安易に施術を受けるのではなく、生産国・種類名・効果・量・質などをしっかりと確認するようにしましょう。
注射療法だけでシワ改善が難しい場合は、ご紹介した注射以外の治療方法も併用するとより効果が高まるので、ぜひ検討してみてください。