シワは主に、肌表面にできる浅いシワと真皮層まで影響している深いシワの2種類に分けられ、そのできる部位によってできる原因や治療方法が異なります。
まずは、どのようなシワの種類があるのか、自身のシワがどのタイプなのかを確認し、適切なアプローチをしましょう。
以下にて、シワのタイプと表皮・真皮のシワを解説いたします。
シワのできる部位によって、その原因や改善方法が異なります。
では、代表的なシワの部位とそれぞれのケア方法を見ていきましょう。
表情ジワ |
表情を作る際にできてしまうシワです。 |
老化によるシワ |
年齢とともに肌のハリや弾力が減少してできてしまうシワです。 |
紫外線によるシワ |
長時間の紫外線によってできるシワです。 |
目の下のシワ |
目の下にできるシワで、疲労や加齢によって現れることがあります。 |
首のシワ |
首のシワやネックリンクルは、年齢とともに現れます。 |
口元のシワ |
口の周りのシワは、笑顔や口の動きによって形成されます。 |
手の甲のシワ |
手の甲にも年齢に伴うしわが現れることがあります。 |
これらのシワのタイプに対するケアは個々の状態や目標によって異なるため、専門医と相談しながら適切な治療法やスキンケア方法を選ぶようにしましょう。
お肌の一番外側にある「表皮層」にできるシワは、「ちりめんじわ」とも呼ばれています。
肌の浅いところに細かく刻まれ、目尻や目の下にできるのが特徴です。
早めのケアで改善が見込めるシワでもあります。
乾燥 |
表皮が乾燥すると、肌の弾力が失われてシワが目立ちやすくなります。 |
紫外線 |
長時間の紫外線暴露は、肌の弾力を低下させるために表皮のシワを引き起こす可能性があります。 |
老化 | 年齢とともに表皮のコラーゲンやエラスチンの産生が減少し、肌のハリや弾力が失われるため、シワができやすくなります。 |
表情 |
笑ったりしかめっ面をしたり、よくする表情の癖によってできるシワです。 |
環境要因 | 大気中の汚染物質やタバコの煙などの外部の環境ストレスは、表皮のシワを促進する可能性があります。 |
睡眠不足やストレス | 睡眠不足や慢性的なストレスは、表皮の健康に影響を及ぼし、シワが現れる原因となることがあります。 |
表皮シワは、肌の保湿力低下が主な原因です。
ちりめんじわと呼ばれ、早い年代からの積極的な保湿対策が大切です。
秋冬の乾燥する時期には、加湿器を使用して空気の乾燥を防いだり、セラミドやヒアルロン酸など保湿成分が多く含まれる基礎化粧品を使用したりするのが良いでしょう。
また、同じ表情を繰り返すことでもシワができてしまう可能性があるので、眉間や口元など意識して確認してみてください。
お肌の「真皮層」にできるシワは、肌の弾力がなくなったりたるんだりすると刻まれる深いシワのことで、「大じわ」とも呼ばれています。
額や目尻に多くできることが特徴で、表情ジワのケアをしないまま放置しておくと、真皮層まで進行する可能性があり、セルフケアでは改善が難しいでしょう。
年齢とともに、真皮層に存在するコラーゲンやエラスチンの量が減少します。
これにより、肌の弾力やハリが失われ、シワが現れる原因となります。
年齢や紫外線の影響によって、真皮層が薄くなることがあります。
真皮が薄くなると、シワがより目立つ傾向があります。
高血糖や糖化の影響により、コラーゲンが損傷することがあります。
これによって肌のハリや弾力が減少し、シワが現れる可能性があります。
真皮層は表情の動きによっても影響を受けます。
顔の表情を作る際に繰り返し同じ筋肉が動くことで、真皮にシワが形成されることがあります。
真皮のシワは20代までに受けた紫外線が肌の負担となり、加齢とともに現れてくることが多いです。
紫外線は肌の土台を作っている真皮層のコラーゲンやエラスチンを破壊してしまうので、ハリや弾力が失われ、たるみやシワとなってしまうのです。
紫外線対策は季節を問わず一年中行い、ランニングやマリンスポーツなどシチュエーションに合った日焼け止めを使い分けましょう。
日焼けをしないことが一番良いですが、もし日焼けをしてしまった場合はビタミンCを食事やサプリメントで補給し、ダメージを最小限に抑えるアフターケアが非常に重要になります。
シワと一口に言っても、様々な種類があり、タイプごとに原因も治療法も異なります。
紫外線対策や保湿ケアなど自分でできるケアもありますが、美容クリニックでのレーザー治療や高周波治療、注入療法などでの治療は即効性もあり、非常に効果的です。
また、日常生活の中で繰り返される同じ表情が原因であることも多いので、眉間にシワを寄せていないか、同じ表情をしていないかを意識してみると良いでしょう。
シワは早めのケアで改善することが可能ですので、日頃から観察と予防に努めるようにしてみてください。